店内風景:舞台と屏風 店内風景:舞台絵パネル

Studio講武Bar KOUBU

Studio講武/Bar KOUBUのホームページをご覧いただきありがとうございます。

神田明神の山門前を右折し、急な階段「男坂」を降りたあたりを神田明神下と言います。

かつてここには三味線や唄や太鼓や芸者衆の下駄の音が一晩中鳴り響く賑やかな花柳界がありました。
今はその面影はすっかり消え、マンションやオフィスビルが並ぶ無機質な町になってしまったこの場所に、日本の伝統文化を学んだり、体験したり、鑑賞する新たな情報発信地とBARを作り、神田明神下にかつての情緒や華やかさを取り戻したいという思いの元、このたびスペースをオープンしました。

「Studio講武」は、歌舞伎や邦楽、文楽、狂言、能などの伝統芸能や落語等の寄席芸などを中心とした勉強会、トークショー、鑑賞会、演奏会を開催、又和を中心としたお稽古(書道、小唄、花道、茶道、手芸など)や展覧会などのレンタルスペースとしても運営してまいります。

また、夜は同じ場所は「Bar KOUBU」に変身し、同好の皆さんにお集まり頂き、ゆったりお酒を飲み、リラックスしておしゃべりしたり、和の伝統音楽のライブ演奏を楽しんで頂く、神田明神下にしかない「大人のお休み処」となります。

伝統芸能好きの方も、これから足を踏み入れようとお考えの方にも、お気軽に、楽しく古典芸能に触れて頂ける場所にしていきたいと思っております。
皆様のご来場を心よりお待ちしております!

店内風景:カウンター 店内風景:ソファ 店内風景:ソファ

店名の由来

神田明神下、この町にかつて存在した花柳界の芸者衆は「講武所芸者」と呼ばれていました。

「講武所芸者」の由来には、①安政元年(1854年)江戸幕府が旗本や御家人に、剣術・ 槍術 ・砲術などを講習させるために初めは築地 鉄砲洲 に、のちに神田小川町に武芸場、通称「講武所」を設け旗本、御家人などの二男・三男が武芸鍛錬のため「講武所へ行く」と言って家を出て、講武所からほど近い神田明神下の花柳界で遊んでいたから。②客に講武所の生徒が多かったから。③講武所の運営費捻出のため、現在の秋葉原駅の万世橋通り付近の土地を町屋に編入して地代を取るようになり、安政期(1854-59年)にこの地に芸者が姿を現したため、「講武所芸者」と称されるようになったから、、など諸説あるようです。

ともかく、明神下の芸者はちょっと固いイメージが湧くこの「講武所芸者」という呼び方を、その歴史の長さや由来からとても誇りに思っており、私も子供の頃から、芸者であった母や叔母、従姉から度々「講武所芸者」である矜持を聞かされました。

あれから何十年が過ぎ、明神下には花柳界は既になく、「講武所芸者」という呼び名を知る人も殆どいなくなりました。

この度新しく店を始めるにあたり、かつてこの場所には「講武所芸者」とよばれた芸者衆で栄えた華やかな花柳界があったことを皆さんにお伝えしたいという思いが強くなり、イベントの場所として「Studio講武」、夜は「Bar KOUBU」という店名をつけるに至りました。

店内風景:テーブル 店内風景:カウンター

イベント

歌舞伎役者による落語『噺家騙りの会』のお知らせ
2025年10月5日(日)
『噺家騙りの会』
歌舞伎役者としてだけでなく、立師、脚本家、映像作家としても大活躍する山崎咲十郎さんと尾上音蔵さん、尾上松三さん、坂東橘治さんによる楽しい会を開催致します。

ところで今回の会場は今NHK大河ドラマで注目を浴びている「吉原」での開催となります。
かつて江戸で最も賑やかな町といわれた吉原の華やかさを再現したいという思いで1フロアを日本間に改装し、伝統芸能の演奏会や落語会、浅草芸者会などを開催している「HOTEL座みかさ」さんの会場をお借りします。(お席は椅子席をご用意します。)
[HOTEL座みかさ 公式HP]

歌舞伎と落語とは切っても切れない仲の吉原。「べらぼう」人気で注目を集まる吉原。一般の方はなかなか足を踏み入れることはない吉原を体感しながら、芸達者な役者衆とのひとときを是非ご堪能ください!
Koubuスペシャルナイト「広重と探す江戸」の第二期最終回「深川萬年橋」のお知らせ
2025年9月10日(水)
「深川萬年橋」
Koubuスペシャルナイト「広重と探す江戸」の第二期講座はいよいよ今回が最終回となりました。

最終回のテーマは「深川萬年橋」です。

この作品は安政4年(1857)8月15日(陰暦)、富岡八幡宮の祭礼の日を描いたものとされています。
隅田川越しに富士山を望む小名木川(おなぎがわ)に架かる萬年橋の上。広重は夏の景として、放生会(ほうじょうえ)に備えるために売られていた亀とともに、その絶景を描いています。
今回も講師の佐々木創先生の奥深い講義で、この絵に込められた意味を探って行きます。
「清元鑑賞会『月』を聞く」開催のお知らせ
2025年10月10日(金)
「清元鑑賞会『月』を聞く」
この度弊店にて秋に相応しい清元の名曲「月」を聞く会を開催することになりました。

毎回弊店の清元演奏会は清元一太夫さん、清元斎寿さんお二人にご出演頂いていますが、今回斎寿さんから「この曲は三味線を二梃(演奏者が2人)にして曲の深みを表現したい」とのご提案があり、清元美十郎さんにワキ演奏としてご出演頂くことになりました。

「月は一つ真澄の空に 思いは千々に文読めば 海は少し遠けれど 浪ここもとに須磨の浦」、、で始まる選び抜かれた詞章の見事さ、現代に繋がるモダンな曲調、、普段耳にされる粋で軽妙な清元とは全く違う顔を持つ名曲「月」を、講武の狭い空間の中、二梃一枚(三味線が2人、唄が1人)で鑑賞頂く贅沢なひとときとなります。

演奏後は一太夫さん、斎寿さん、美十郎さんによるトークショーや、お三方も参加される懇親会もございます。
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アクセス

〒101-0021
東京都 千代田区 外神田2-10-1
栄ビル 3階

最寄り駅:
◯銀座線末広町より徒歩5〜6分
◯JR秋葉原駅より徒歩10分
◯JR御茶ノ水駅より徒歩12〜3分
090-4706-7519
営業時間: 18:00~24:00(月~土)
定休日: 日曜、祝祭日